​人工膝関節 

(TKA ・ UKA)

TKA   

UKA

人工膝関節とは

人工膝(ひざ)関節置換術は、変形性膝関節症や関節リウマチなどにより変形した骨の表面を、金属やセラミック、ポリエチレンなどでできた人工膝関節で入れ替えることです。人工関節を行うことで、痛みが無くなり、歩行能力や生活が画期的に改善されます。

人工膝関節には、関節全体を変える全置換と、一部分だけを変える単顆置換にわかれます。

・人工関節単顆置換術(UKA:Unicompartmental Knee Arthroplasty)
・人工膝関節全置換術(TKA:Total Knee Arthroplasty)

一般的に広く行われているのはTKAです。

TKAとUKAの違い。
TKAは膝の中のどこが悪くても、どんな靭帯が傷んでいても手術可能です。しかし、UKAは内側(時には外側)だけが傷んでいる時で、前十字靭帯が元気でないと手術できないなどの制限があります。しかし、反面UKAの方が術後も膝がよく曲がったり、膝の違和感が少なかったりします。

手術時間

手術時間は通常TKAもUKAも1時間30分程度で大きく変わらないです。私自身は、数多くの手術を行ってきたのもあり、どちらも大体40~45分くらいで行っております。

出血量

UKAはTKAに対して骨を削る量も少ないので、出血量も少ないです。これは一概に言えませんがTKAで500ml前後、UKAで200ml前後です。心臓や血管などに病気があり、体に負担をかけられない方にはUKAが適しているといえます。

皮切の長さ

TKAはおおよそ13cm程、UKAは10cm未満の事が多いです。皮切だけでなく、UKAでは 筋や関節包などの軟部組織をいじる範囲も小さいので術後の回復が早いです。

人工関節の寿命

UKAもTKAも20年以上経っても10人中9人くらいは大丈夫という報告が多くあります。どちらも長持ちするのですが、TKAの方がUKAより長持ちするといわれています。私の個人的な感想としても、TKAは手術してから年が経つにつれて膝になじんでくるのに、UKAは少しずつ違和感が出てくる方がいる印象です。

TKA

UKAの

UKA

人工膝関節全置換術(TKA)

•骨セメントを用いる場合とセメントを使用せずに直接骨に固定する場合とがあります。現在では骨セメント使用の人工膝関節の方が多く行われています。

•全人工膝関節置換術の手術時間は通常1~1.5時間程度です(私自身はだいたい45分くらいの手術時間です)。

•私が手術した患者さんは術後2週間以内に杖を使って(もしくは何も持たずに)歩くことができます。ほとんどの場合、痛みやこわばりが解消し、多くの日常的な動作ができるようになります。入院期間は10日~3週間程度です。入院中に、日常生活動作、特に、入浴、階段昇降、畳での生活、トイレ動作について訓練します。

•人工関節の耐久年数は、患者様の活動性や体重など多くの要素に影響されますが、一般的には15~20年たっても9割以上は問題なく使えています。さらに、近年医療材料工学や材料加工技術の発達やインプラントデザインの進歩、手術主義の改善などにより、人工膝関節はより一層長持ちするようになっています。